10月の健康 下痢 |
「天高く馬肥ゆる秋」ですね。でも急に寒くなったり、朝晩の寒暖の差が激しかったりで、体もついていくのが大変です。 この夏の猛暑で冷房ガンガン、冷たいものガブガブ、からだは冷え冷え。寒くなるとからだが冷えていることを実感します。そしてよくみられる症状として「下痢」があります。 からだに冷えが入ったり、よくないものを食べたことなどによって腸内細菌が異常発酵して毒素を生じます。腸粘膜の水分分泌が亢進し、かつ腸の蠕動を促進してこの毒を急速に体外に排出しようとするのが下痢です。 下痢は有害物質を排除するための防衛反応です。原因がわからないままに、下痢止めを使って症状だけを止めてしまうのは好ましくありません。とくに急性の下痢は薬で止めず、失った水分とミネラルを補給することを心がけましょう。 また、発熱や腹痛、吐き気などを伴うものは、細菌やウイルスなどが原因で起こる感染性下痢の可能性が考えられます。たかが下痢と侮らず、少しでも続くようなら医師に相談しましょう。 慢性の下痢としては、重篤な疾患が疑われることがありますが、たいていの場合、慢性下痢の約半数は、ストレスによる過敏性腸症候群という機能性異常といわれています。 規則正しい食事や適度な運動、十分な睡眠を心がけ、また自分流のストレス解消法を見つけて、心と体を元気にしていきましょう (2012.10.1[Mon])
|
|