9月の健康 ピロリ菌 |
胃潰瘍や胃がんの原因にピロリ菌が関わっているといわれています。 ピロリ菌は胃の中に住み着く細菌で、正式名称を「ヘリコバクター・ピロリ」といいます。 胃の中は強い酸性で、通常の菌は生息できません。しかし、ピロリ菌はウレアーゼという酵素をだして、胃の中の尿素を分解してアルカリ性のアンモニアのバリアを作り、胃酸から身を守って生き延びることができるのです。 ピロリ菌に感染するとピロリ菌がつくりだすアンモニアなどによって、胃の粘膜が障害され、胃の粘膜に炎症が起こり、慢性胃炎となります。 ピロリ菌に感染している状態が長くつづくことで、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎などを引き起こし、その一部が胃がんに進行してしまう可能性もあります ピロリ菌は薬で退治することができます。 保菌者の7割の人はピロリ菌に感染した状態でも何の症状も現れないそうですが、慢性胃炎や胃潰瘍などが疑われる方は、ピロリ菌の検査をうけ除菌療法が必要かどうか主治医に相談してみてください。 (2013.9.2[Mon])
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