10月の健康 HbA1c |
HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)って聞いたことありますか? ヘモグロビン(Hb)とは、血液中の赤血球の中に存在して、体内に酸素を運ぶ役目のタンパク質です。 そのヘモグロビン(Hb)と血液中のブドウ糖(血糖)が結合したものをグリコヘモグロビンといいます。 このグリコヘモグロビンには何種類かあり、糖尿病と密接な関係があるものが、HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)です。 血糖値は食事や時間によって常に変化しています。普段血糖値が高い人でも前日に絶食すれば診察日に血糖値は低く出たりします。 HbA1cはそれらにほとんど影響を受けず、簡単には変化しません。 赤血球の寿命は約120日と長いため、この間ずっと体内を巡って、血管内のブドウ糖と少しずつ結びつきます。糖が多ければ多い(高血糖)ほど結びつきが増えHbA1cも多くなるわけです。 HbA1c値は、赤血球の寿命の半分くらいにあたる時期の血糖値を反映するといわれており、血液検査をすると、過去1〜2ヶ月の血糖の状態を推定できるのです。 HbA1cの測定は血糖コントロールの様子を知るために必要な値なんですね。 (2013.10.5[Sat])
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