10月の健康 痛風 |
痛風とは関節に激しい痛みが起こる症状です。最もよく現れるのが足の親指の付根の関節です。 痛風は、体内の尿酸の量によって起こります。 尿酸の体内量はほぼ一定に保たれており、一日に作り出された尿酸量とほぼ同量が毎日排泄されています。ところが、何らかの原因で尿酸が過剰に作られたり、排泄される量が減ったりすると、体内の尿酸量が増え高尿酸血症になります。 尿酸は血液中だけでなく、関節液にも同じように溶けています。 高尿酸血症になると、溶けきれない尿酸が結晶となって関節に沈着し、長い年月をかけ、結晶がたまっていきます。この結晶が剥がれ落ちると、白血球が異物とみなして攻撃します。その際に炎症性の物質が放出され、腫れと激しい痛みが生じます。これが痛風発作です。 痛風を起こすもとになる尿酸は、プリン体という物質が原料となって作られています。 「プリン体といえばビール」と思う人が多いと思いますが、他のお酒なら大丈夫!とはいきません。アルコールには尿酸値を上昇させる作用があります。適量が大事です。 また痛風の発症年齢が若年化の傾向にあることから、肥満とも関係があるといわれています。 バランスの良い食生活や適度な運動など生活習慣の改善が大切です。 (2014.10.8[Wed])
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