2015年02月のニュース&トピックス

2月の健康  慢性閉塞性肺疾患(COPD)
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、喫煙習慣などで発症する肺の生活習慣病といわれています。
従来、肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれてきた病気の総称です。

肺は酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出するというガス交換の役割をしています。
ガス交換は、肺の中の肺胞と、肺胞を網目状に取り囲んでいる毛細血管の間で行われます。
肺胞は、気管支が枝分かれした先に、ぶどうの房のようについている小さな袋状の組織です。

肺気腫とはこの肺胞が破壊されていく病気です。肺気腫には慢性気管支炎を伴っているケースが多くみられるため、病気の性質上、両方を含めて慢性閉塞性肺疾患と呼ばれます。

肺胞が破壊されていくと肺胞の壁に張りめぐらされた毛細血管は減って、血液を通して酸素と二酸化炭素のガス交換が出来なくなります。つまり呼吸機能が低下する病状です。治療によってもとに戻ることはなく、病状が進めば、空気中の酸素だけでは呼吸が困難になり、酸素吸入をしながら生活することになってしまいます。

慢性閉塞性肺疾患の3大症状は、「咳、痰、息切れ」で、特に息切れの症状が最も多くみられます。このような症状があるときは、「歳のせい、たばこのせい」と軽く考えず、まずは医療機関を受診しましょう。

進行を遅らせるには、禁煙はもちろんのこと、十分な睡眠とバランスのとれた食事、そして適度な運動をして体力の維持に心がけましょう。また風邪などひかないように注意が必要です。
(2015.2.3[Tue])

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