6月の健康 便秘 |
便秘とは、週3回未満しか排便がない状態、または便が硬い、残便感、腹部の不快感などがあり、排便が困難な状態をいいます。便秘で悩んでいる人は、女性に多くみられます。 食べたものは、胃で消化され、小腸に送られます。小腸は5〜6mあり栄養素を吸収します。そして、食物繊維などを含んだ吸収されなかったものは大腸に送られます。大腸は1.5〜2mあり、ここでは主に水分や電解質が吸収され、食べ物のかすは便となって排泄されます。 便秘が女性に多い理由として、女性ホルモンの影響があります。 女性ホルモンは、胃や大腸などの働きを鈍くする作用があると考えられており、そのため大腸を通過するのに時間がかかり、水分が多く吸収されてしまい、排便がしづらくなります。 腸は長いので、便を移動させるのに腸自体のぜん動運動以外に腹筋も使って移動をさせています。また肛門から排便する際にも腹筋の力によるものです。女性の場合、排便の際に使う腹筋や背筋の力が弱く、便秘になってしまうことがあります。 また、ダイエットなどで食事を減らすと、便の量が少なくなり、直腸にたまるまでに時間がかかることや、便意があっても排便を我慢することがよくあると、その間に水分が多く吸収されて便か硬くなってしまい便秘になります。また、我慢を繰り返すと、便意を感じにくくなってしまいます。 便秘は、日常生活を少し見直していくことで、改善されてきます。 食生活においては食物繊維を多く含む食材を積極的に摂っていきたいものです。ただし、便の通過が遅いタイプの便秘は、食物繊維をとりすぎると、おなかが張って、さらに便が出にくくる場合があるので注意が必要です。 また、運動やお腹のマッサージなどで腸を刺激するのも効果的ですし、排便時の姿勢も大きなポイントです。心がけてみましょうね。 (2015.6.5[Fri])
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