11月の健康 子宮筋腫 |
子宮筋腫は、30歳以上の女性のおよそ4人に1人はあると考えられています。 子宮筋腫は子宮にできる良性の腫瘍で、こぶのようなものです。米粒ほどの小さいものから大きいものではキャベツほどにもなり、個数も一個から数個、多い時で数十個もできます。 子宮筋腫は無症状のことも多く、検診でしばしば発見されます。 しかし、子宮筋腫ができる場所や大きさなどによって、生理痛、生理の量が多い、頻尿、腰痛などの症状が現れる場合もあります。 また、出血量が多いために貧血状態に陥ると、顔色がわるくなり、立ちくらみ、動悸、倦怠感を伴うようになり、日常生活にも支障をきたすようになります。 子宮筋腫は、卵巣から分泌される女性ホルモンによって成長していくことが知られています。そのため、閉経すれば女性ホルモンの値が低くなり、筋腫の多くは萎縮していきます。 子宮筋腫があっても無症状や軽い場合は、経過観察を行います。 しかし症状が重かったり、また、無症状でも、子宮筋腫が妊娠や出産の妨げになる場合には治療を行っていきます。 治療には薬物療法や手術などいくつかの治療方法があります。いろいろな選択肢の中から治療内容をよく理解し、個々の症状や事情に応じた最善の治療法を選択していくことが大切だと思います。 (2015.11.15[Sun])
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