2月の健康 喘息 |
喘息というと、子供の病気と思われがちですが、大人にも少なくありません。 大人の喘息は、「小児喘息が治らず、大人になってからも続いている」「小児喘息が治った後、大人になってから再発する」「大人になってから初めて発症する」というケースです。 喘息とは、空気の通り道である気道に慢性的な炎症が起こり、刺激に過敏になっている状態です。喘息の方の気管支は、症状がなくても、健康な人に比べて細く狭くなっています。 そこに何らかの刺激が加わると、気管支の周りの筋肉が収縮して、空気の通り道がより狭くなってしまいます。呼吸が苦しくなり、咳の後にゼーゼー、ヒューヒューと音が出る喘鳴が起こります。これが喘息発作です。 喘息発作の誘因は、動物の毛や、ダニ、ホコリなど吸い込むとアレルギー反応をおこす「アレルゲン」と、食品などの化学物質や、大気汚染、ストレスなど原因物質が特定できない非アレルギー性があります。 実際にはどれかひとつではなく、いくつかの誘因が絡み合って発作がおこります。日常の中で、これらの誘因をできるだけ遠ざけることが発作の予防になります。 また、ストレスや睡眠不足などで疲労がたまると、体内のバランスがくずれ、アレルゲンなどに対してより敏感になります。十分な睡眠や適度な運動、食事など生活習慣を整えていくことが大切です。 (2016.2.13[Sat])
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