4月の健康 下肢静脈瘤 |
下肢静脈瘤とは、脚の静脈に血液がたまり、血管が蛇行したり、コブのように膨らんだりする病気です。 脚の静脈では、筋肉の収縮がポンプの働きをして、下から上へ血液が押し上げられており、重力によって血液が逆流しないように静脈弁が備わっています。 何らかの原因で静脈弁が壊れ、きちんと働かないと、血液が下方に逆流してしまいます。その結果、脚の静脈が拡張し、曲がりくねったり、コブのように浮き上がったりするのです。 下肢静脈瘤は次のような種類があります。 最も多く見られるのが、太い血管がコブのように拡張して蛇行したように浮き出た状態の伏在静脈瘤があり、伏在静脈瘤に比べるとコブは小さいことが多い側枝静脈瘤があります。 また、脚の表面に細い血管が不規則に散在する、青色で網の目のように広がって見える網目状静脈瘤、赤紫色の細い血管がまるでクモの巣のように見えるクモの巣状静脈瘤があります。 下肢静脈瘤は良性の病気なので、命に関わることはありませんが、脚のだるさやむくみ、こむら返りなどの不快な症状が続くことがあります。 また、進行すると、足の血流が悪くなることで強いかゆみや湿疹、色素沈着などの皮膚炎症を引き起こすこともあります。 病気の進行を抑えるためには、長時間の立ったまま、座ったままにならないように、脚の運動をしたり、お風呂でマッサージをするなどの習慣を心がけてみましょう。 (2016.4.23[Sat])
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