2016年06月のニュース&トピックス

6月の健康  腸内フローラ その2
前回に引き続き腸内フローラのお話です。

腸内フローラを形成している腸内細菌は、ヒトと共生関係にあります。ヒトは腸内細菌に対して食と住を与え、腸内細菌はそれに対して様々な代謝物を作り出します。

善玉菌は野菜や果物が大好きで、炭水化物などの糖や食物繊維などを食べて発酵させ、有益な物質をつくり、腸内を弱酸性にします。これにより悪玉菌の繁殖を抑制したり、腸の蠕動運動を盛んにします。

一方、悪玉菌は肉や脂肪が大好きで、過剰摂取することで、コレステロールや胆汁酸が餌になり、これらを悪玉菌が腐敗させ、有害物質をつくります。

健康な腸内では、善玉菌が悪玉菌を押さえる形が理想的な状態です。このバランスは、毎日の食生活はもちろんのことですが、年齢やストレス、運動不足などの影響により悪玉菌が優勢になることがあります。

そうすると腸内腐敗が進んで有害な物質が増えます。これらの有害物質がくさいオナラの原因になったり、有害物質が腸管から吸収され、内臓などにも負担を与え、老化を促進させたり、癌や生活習慣病などの原因になることもあります。

善玉菌がすくすく育つように、食事や運動、ストレスをためないなどに気を付け、腸内環境を整えることが大切なんですね。
(2016.6.24[Fri])

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