7月の健康 耳管開放症 |
耳管開放症とは、耳管という部分が開いたままになってしまい、聴覚に障害が出るため、日常生活にさまざまな支障が出てきます。 耳管は鼻の奥と中耳腔とをつないでいる管で、中耳腔の換気をして、中耳の圧力を大気の圧力と同じにする働きがあります。通常は閉じていて、食べ物を飲み込んだりあくびをすると開きます。登山や飛行機に乗ったりすると耳がふさがったような感じがしますが、つばを飲むと治るのはこの耳管の働きによるものです。 耳管が開いたままになると、鼓膜の張りが弱くなってたるみ、耳に膜が張った感じ、耳が詰まった感じのような耳閉感が生じたり、自分の声が大きく響いて聞こえたり、スースー・ゴーゴーなど呼吸音が聞こえたりします。 耳管開放症の原因ははっきりしませんが、風邪で鼻づまりがひどかったり、疲労やストレス、睡眠不足、ダイエットなどが引き金になるようです。 症状が軽い場合には、自然に治る人もいるようです。栄養バランスのよい食事や十分な睡眠の確保、適度な運動など、疲労回復を心がけてみましょう。 (2016.7.19[Tue])
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