3月の健康 胃潰瘍 |
胃潰瘍は十二指腸潰瘍と合わせて、消化性潰瘍(胃酸が原因で起こる潰瘍)と言われています。 胃酸は、食物を溶かすほどの強い酸ですが、通常、胃酸が自分の胃壁を傷つけることはありません。これは胃壁の表面にある胃粘膜が、粘液やアルカリ性の物質および粘膜細胞を保護する物質を出したり、また酸や老廃物を除去したりして、胃酸から胃を守っているためです。 潰瘍の主な原因は、ピロリ菌、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)やストレスなどにより、この防御機構が傷害されて粘膜が傷つき、そこが胃液の攻撃にさらされることで、胃や十二指腸の粘膜や組織の一部がなくなる病気です。 みぞおちの痛みや胸やけ、食欲低下、吐血や下血など、潰瘍の程度や場所によってさまざまな症状が出てきます。 一般的に痛みの症状は胃潰瘍では食後に強く、十二指腸潰瘍では空腹時に強いと言われています。 (2017.3.3[Fri])
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