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  鍼灸(しんきゅう)とは

 鍼灸医術は紀元前500年ごろの中国で生まれ、今日まで多くの人に親しまれていますが、その効果は腰痛や肩こりといった運動器系疾患から、喘息・膠原病・生理不順などの内臓疾患、更年期障害・うつ病などの自立神経疾患まで広く及んでいます。

 また、鍼灸医術の特徴には「未病を治す」という考え方があります。私たちは日常生活のうえで知らず知らずのうちにいつも身体の同じところばかり酷使している傾向があります。それが、硬い処と軟らかい処、冷えた所と熱を持ったところという具合に「ムラ」が生じてきます。この「ムラ」がやがては骨の変形や内臓疾患へと移行していくのです。

 当鍼灸院では、病気になる前に精神的ストレスや過労や偏食によって生じた「ムラ」を修正して、大過なく人生を送っていただけることを第一の目的としています。

 “鍼灸”は患者さんの精神状態や体質、身体の状況に合わせておこなう伝統医術です。決して、痛い鍼・熱い灸を我慢しておこなうものではありません。技術と経験に培われた『心地よい鍼』と『快感の灸』をぜひ体感してみてください。


  鍼(はり)について

【鍼(はり)】
 鍼の材質による種類には、金鍼・銀鍼・ステンレス鍼などがあります。金鍼や銀鍼は材質が柔らかく刺入した時に身体の状態を把握するのに適していますが、鍼の腰が弱く曲がりやすいことが欠点です。

  ディスポ(使い捨て)が主流となっている現在、高価な金鍼はほとんど使用されなくなりました。ステンレス鍼は弾力があり、曲がりにくく、刺入が滑らかで大部分の鍼灸院で使用されています。しかし刺入時の細かい変化を感じ取るには不向きです。

  また、鍼の太さや長さも様々です。太さは0番(0.14ミリ)〜10番(0.34ミリ)、長さは1寸(30ミリ)〜3寸(90ミリ)までが主に鍼灸院で使用されています。

  当鍼灸院では、国内メーカーの1寸3分(40ミリ)・2番(0.18ミリ)のステン鍼と銀鍼を基本鍼としています。一般の鍼灸院と比較してやや細くて短い鍼を使用しています。これは、 できるだけ刺入時の体内の微細な変化を察知したいと考えているためです。

  最近は廉価の中国製鍼も普及されてきましたが、針尖の加工技術はまだ十分ではないようです。プロである以上、道具にもこだわりたいと考えます。


  灸(きゅう)について

【艾(もぐさ)】
 灸に使用する艾(もぐさ)の原料はヨモギです。ヨモギの葉を天日干しにして、ヨモギの繊維が柔らかくふわふわになるまで臼(うす)でついたものです。

 これを米粒大くらいにひねって線香で火をつけておこないます。直接皮膚に灸をしますと軽い火傷を生じます。この軽い火傷が生じることによって灸の治療効果を最大限に引き出すことが出来るのですが、患者さんに応じて熱さを緩和したり、灸痕がつかないようにという配慮から“灸点紙”を敷いておこなうこともあります。また、間接台座灸など、いわゆる“温かい灸”を併用することもあります。
 

麗明堂鍼灸院 〒990−0038 山形県山形市幸町8−20 TEL.023−631−3578